以前、こんなメッセージをいただきました。
新卒で入社して間もないですが、働き方が合わないと感じてしまって違う仕事をやりたいと思い始めています。
まわりの友人に相談していますが、口を揃えて早すぎると言われます。
まだ両親には伝えていませんが、おそらく反対されると思います。
嫌な環境のまま我慢して働き続けることが苦痛ですが、思い切れないです。
aiさんが思うことを教えていただけたらうれしいです。
人生のなかでも、かなり重要なトピックである「仕事」。
今日はいただいたメッセージに対する、今のわたしの想いを書いてみます。
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わたし自身は、新卒入社した会社を9ヶ月で退職しました。
(詳細は こちら ↓ のブログに書いています、よろしければご覧ください 🖋)
メッセージをくださった方と同じように、
知人に「仕事、辞めようかと思ってるの」と告げると、すぐさま「早すぎない?」と返ってきました。
これが地味につらかったことを、今でも鮮明に覚えています。
職場での状況を知っているのも、毎日痛みを味わっているのも、理想と現実のはざまで葛藤しているのも、自分だけだから。
軽い言葉で「それなら辞めちゃいなよ〜」と言われることも、
軽い言葉で「なに言ってるの、早すぎるよ」と言われることも、
すごく、苦しくて。
どちらの言葉にも、なんの言葉も返せませんでした。
メッセージをくださった方は〝きっとご両親に反対される〟とのこと。
きっと…
きっと、入社するときにはたくさん応援してくださったのだろうな、と思いました。
これまでも、世間から冷たい目で見られないように、できるかぎり火の粉がかからないように、あえて厳しい言葉をかけてくださっていた方々なのだろうなあ、とも。
その気持ちに応えたい、という想い。
両親を悲しませてはいけない、という気持ち。
彼らの思うように歩まなくては、というプレッシャーも、もしかしたら。
わたしの勝手な想像ですけれど、退職に踏み切れないのも頷けます。
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誤解されやすいものですが、こうした気持ちって、実は悪でもないし、振り切らなければいけないものでもない、と思うのです。
本来、愛と責任感のあるすてきな気持ち。
ただ、心を縛る鎖にするのか、心を奮い立たせるエネルギーにするのかを選ぶことができる、というだけで。
そうはいっても、わたし自身のことをふり返れば、応援してくれていた両親に相談する勇気がまったく持てなかったのも事実で…。
ずっと言えずにいて、いざ決意が固まってから伝えました。
退職の意思を伝えたときには、母に泣かれてしまって。
物心ついて以降、まったく涙なんて見せなかった母のことを思うと、もう、電話越しに涙声を聞いているのも苦しくて申し訳なくて、死んでしまいそうでした。
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だけど。
少し先の未来を考えたとき。
今のまま、心も体もズタボロで、暗い顔して働いている私と、
自分の納得のいく仕事をして、明るい顔で働いている私。
どちらを喜んでくれるのだろう、と思ったのです。
どちらの選択が正解か、なんて誰にもわからないけれど
もし「あのとき決断してよかったね」と言ってもらえるとしたら、
それはきっと…〝これからの、自分のあり方次第〟なのではないかな、と。
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「とりあえず3年」を乗り切れなかった自分には、なぜだか【落ちこぼれ】のレッテルを貼られたような気がしていました。
けれど退職して5年?…いや6年?経った今、そんなレッテルは、もう消えている。
ただ、経験として、私の手元にあるだけです。
「早すぎる」と言っていた人たちが、こぞって転職相談を持ちかけてくるくらい。💡
目的なく「とりあえず3年」を過ごしてしまうのはもったいない、ように思います。
それならいっそ、目的を持って別の道を探す方が、実りは大きい。
この文章では、退職をすすめる人、になってしまいかねないのでお伝えしておくのですが、笑
どちらの道を選んでも、その道なりの学びがある。
それだけは確かです。
どちらの道を選ぶのも、最後は自分次第。
どんな学びを得たいのか。
どんな顔で働いている自分なら、好きでいられそうか。
仕事内容や、人間関係や、就業体系…
細かな悩みはきっと、たくさんあるのだろうと思いますけれど
ほんとうに大切なことは、そんなに多くない、はず。
♢
そして最も大切なことは、
「辞める」「辞めない」の2択を考えたときに、決断が必要なのは「辞める」方だけだと思ってしまいがちなのですが…
「辞めない」=「この仕事を続けていく」
ということだって、大きな、重要な決断です。
時はただ流れている訳ではなく、
きちんと自分で選びとって、進んでいるのですよね。
それが意識的にでも、無意識的にでも。
続けるという選択を、自分で選んで掴んでいる。
それをいつも、忘れないでいたいな、と思っています。
だから、仕事や環境に対する愚痴や、文句ばかりが自分の口からこぼれてくるときは、要注意。
選択権はいつだって自分にあるのだから。🌹
仕事について色々なことを考えるうち(とくに、退職で悩んだりしたことで)誰にどんなことを言われても、この人生の舵を取れるのは、結局のところ自分だけ。
そんなことを、強く強く実感しました。
いろんな人に相談したり、話を聞いてもらったりしても、最後の最後に、話し合わなければいけないのは「自分自身」。
ここだけは、逃げないこと。
それが前進するための、大切な条件なのだと思います。
(とはいえ、1人で悩みなさいー!というつもりはなくて。💡
1人で向き合うだけではなく、「自分と向き合うこと」をサポートしてくれる人の力を借りるのも大事!
私が学んでいたコーチングも、その力のひとつだなあと感じました。コーチングに限らずとも、そうした能力の秀でた友人に話を聞いてもらう、なども良いと思います!)
どうかメッセージをくださった方が、納得のいく選択をできますように。
選択の先で、笑顔の日々を過ごせますように。🕊